アメリカが本当に望んでいること ノーム チョムスキー

アメリカが本当に望んでいること

アメリカに憧れを持つものは、この本を読んで愕然とするだろう。しかし目を背けてはならない真実が書かれている。多くの人が知らなくてはいけない。特に英語教師は、アメリカのこの闇を知らないまま、アメリカかぶれをつくり出すのはほとんど罪といってよい。

アメリカが本当に望んでいること ノーム チョムスキー

本書を読むと、アメリカは貧者を永久に搾取の対象としておきたいのだとはっきりわかる。自国の(それも特に富裕層の)利益のためなら平気で他国の軍政と結託し、暴虐を尽くしてその国の民主化運動を押さえ込む。この行動をアメリカは世界中で何度も繰り返し行っている。具体例の多さに唖然とするくらいだ。アメリカのこの実像がもっと知られるべきだろう。表では善人面している国だけに、19世紀以前の専制国家よりタチが悪い。

素朴に思う。教科書は何も教えてくれていなかったんだな、と。