知の光を求めて―一哲学者の歩んだ道 今道 友信

知の光を求めて―一哲学者の歩んだ道

著者今道友信は国際的に活躍をした哲学者である。本書でその業績と人物像が伝わってくる。

学生のころ空襲で家を焼かれたとき、自分の日記・論文・書籍は燃えてなくなっても、恩師の出隆から借りていた文書だけは焼いてはいけないと、火の中をかいくぐり取りに戻ったことがあるそうだ。このエピソードだけでも人柄について多くのことを語っている。

知の光を求めて―一哲学者の歩んだ道 今道 友信

本書は、昔を懐かしんだり、国内・海外の知識人との交流を語ったりするだけの本ではなく、自分の学術面な業績も手際よく読者に伝えている。研究も独創的でスケールが大きいようだ。

本書は学問を志す人の情熱をいっそう掻き立ててくれるだろう。

ちなみにいまみちともたか(ギタリスト、元バービーボーイズ)は実子。