あのときの王子くん~星の王子さま~(20)
さて王子くんが砂漠を、岩山を、雪の上を越えて長々と歩んでいくと、ようやく一本の道に行きついた。そして道を行けば、すんなり人のいるところへ...
さて王子くんが砂漠を、岩山を、雪の上を越えて長々と歩んでいくと、ようやく一本の道に行きついた。そして道を行けば、すんなり人のいるところへ...
〈ここ、かさかさしてるし、とげとげしてるし、ひりひりする。〉 王子くんは高い山に登った。それまでその子の知っていた山と言えば、丈た...
王子くんは砂漠を渡ったけど、たった一輪の花に出くわしただけだった。花びらが三つだけの花で、何のとりえもない花……「こんにちは」と...
うまく言おうとして、ちょっと嘘をついてしまうってことがある。明かりつけのことも、全部ありのままってわけじゃないんだ。そのせいで、何も知ら...
そんなわけで、七つ目の星は地球だった。 この地球というのは、どこにでもある星なんかじゃない! 数えてみると、王様が(もちろん黒い顔の王様...
六つ目の星は、何十倍も広い星だった。分厚い本をいくつも書いているお爺さんの住まいだった。「おや、探検家じゃな」王子くんが見えるな...
〈「それこそ、ひどい仕事だよ」〉 五つ目の星は、すごく不思議なところだった。他のどれよりも小さかった。ほんのぎりぎり、明かりと明か...