あのときの王子くん~星の王子さま~(6)
ねえ王子くん。こんなふうにちょっとずつわかって来たんだ。君が寂しくささやかに生きてきたって。ずっと君には、穏やかな夕暮れしか癒や...
ねえ王子くん。こんなふうにちょっとずつわかって来たんだ。君が寂しくささやかに生きてきたって。ずっと君には、穏やかな夕暮れしか癒や...
日に日にだんだんわかって来た。どんな星で、なぜそこを出るようになって、どういう旅をしてきたのか。どれも、とりとめなく喋っていて、何となく...
こうして大事なことがもう一つわかった。何とその子の住む星は、一軒の家よりもちょっと大きいだけなんだ! 〈小惑星B612の王子くん。...
その子がどこから来たのか、なかなかわからなかった。まさに気儘きままな王子くん、たくさんものを訊いてくる割には、こっちのことにはち...
それまで僕はずっと一人ぼっちだった。誰とも打ち解けられないまま、六年前ちょっとおかしくなってサハラ砂漠に下りた。僕のエンジンの中で何かが...
僕が六つのとき読んだ本に素晴らしい絵があった。『全部本当の話』という名前の、自然のままの森について書かれた本で、そこにボアという大きな蛇...
〈星から出るのに、その子は渡り鳥を使ったんだと思う。〉 レオン・ウェルトに 子供の皆さん、許してください。僕はこの本を一人の...