知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫) 苅谷 剛彦

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)

自分で考えるということの内実や具体的な方法論について、通常語られることのない水準にまで踏み込んで語っている。その意味で類例のない本である。ものごとを自分で上手に考えられるようになりたい人は必読。考えに詰まったときに、手元にあるときっと助けにもなるだろう。

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫) 苅谷 剛彦

ただ惜しむらくは、つねづね参考にする本として考えたとき、やや無駄が多く、使い勝手も悪い。コンパクトに体裁を整えて、多くの人が手に取りやすいような「思考の参考書」 (1)この表現は、書いていてとても違和感を覚えるわけだが、書いてみた。として、再び世に出してほしいものである。

ついでながら「知的複眼思考」というネーミングはあまり好みでない。全体的に重いし、「複眼」がどうも場違いな感じがする。


脚注

脚注
1 この表現は、書いていてとても違和感を覚えるわけだが、書いてみた。